2023年06月13日

砂浜の色が伝える大地の歴史

【記事2】
タイトル:砂浜の色が伝える、大地の歴史

こんにちは静岡県掛川市の白井石材店です。
梅雨が明けると夏休みがやってきます。コロナもだんだんと落ち着いてきた今年の夏は、多くの方が帰省や旅行を楽しみにしてますよね。
旅行会社の店頭にも、様々な旅行パンフレットが並びますが、夏の始まりに行きたくなるのはやはり海ですよね。
砂浜の色が伝える大地の歴史

島国で海に囲まれている日本では、全国各地に海水浴場があります。これらの砂浜は場所によって色が違うことにお気づきでしょうか?
砂は、その土地にある岩石や鉱物などが細かく砕かれてできたもの。ですから、私たち石屋にとっては、砂は“石の子供”のような存在です。砂の色は元となった石の特徴によって異なります。とくに日本には様々な地形や地質があるため、海辺の砂浜の色も多様です。
砂浜の色が伝える大地の歴史

たとえば鳥取砂丘は、西日本でよく見られる白っぽい砂浜をしています。中国山地に源を持つ千代川の急流によって、山を形成している花崗岩が砕かれ、砂となって日本海に流れ込み、波によって海辺に幾重にも積み重なり、砂浜を作り上げたそうです。また、鎌倉・湘南などの砂浜は黒っぽい色をしています。その成り立ちは富士山や箱根山を形成する玄武岩質の砂がいくつかの川によって相模湾に流れ込み、海岸に堆積したと考えられるそうです。
砂浜の色が伝える大地の歴史

その他にも、沖繩といえば「南の島の白いビーチ」というイメージがありますが、この砂浜は岩石ではなく、貝殻やサンゴからできています。
砂浜はその土地の成り立ちを表しています。この夏、観光や海水浴で、砂浜を眺めた時は、ご自分が立っている大地が出来るまでの、はるかな歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。




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